新国立劇場が放つ、こどもも楽しめるバレエ『人魚姫』。米沢唯、速水渉悟、奥村康祐が世界初演への思いを明かす
米沢本当に美しいですよ!
奥村タコ、ですが(笑)。衣裳はとても素敵です。トウシューズを履いて踊ることになっていますが、普段から履いているわけではないので、頑張っているところです。女性的な振りもあり、面白くもあり。とにかくちやほやされたい、どちらかというとかなり可愛いキャラクターですが、こうした女性の役を男性が演じることで、よりオーバーに表現でき、楽しいですね。見せ場としては、第1幕、男性ダンサーが踊る手下の深海魚たちとの踊りがあります。そこに人魚姫が、人間の世界に行きたいと頼みにくるんです。米沢人魚姫に足が生えてくる場面はとてもコミカルで、楽しいですよ!
望み通り、王子との再会を果たす人魚姫。
第1幕、第2幕それぞれに配された彼女と王子とのパ・ド・ドゥは、作中の大きな見どころとして期待される。
米沢1幕で踊るのは、出会いのパ・ド・ドゥ。恋焦がれた王子との再会ですが、永遠かと思われるほど長い間静止し、そこでふたりの心の動きを表現してほしいと言われています。──その難しいこと!
速水再会と言っても、人魚姫に助けられた時、王子は気絶していたので誰に助けられたのかわかっていません。「彼女、どこかで会ったことがあったかな」