くらし情報『篠原涼子、首藤康之が紀伊国屋ホール開場60周年記念公演『見知らぬ女の手紙』に出演 演出は行定勲』

篠原涼子、首藤康之が紀伊国屋ホール開場60周年記念公演『見知らぬ女の手紙』に出演 演出は行定勲

久しぶりの舞台で緊張していますが、皆さまに納得していただけるような作品にできるよう頑張りますので、どうぞ見守っていただけたらと思います。恋愛物語にはなるのですが、ホラー的な要素もあり、それらをうまく表現できるように皆さまに「観てよかった!」「すごかった!」と思っていただけるように今から練習して参りたいと思います。お楽しみに。

■首藤康之
最初に台本を読んだときは、この女性の情念がひたすら怖い!と思いましたが、読み解いていくうちに、ツヴァイクの言葉の魔法もあり、彼女のひたむきさや切実な思いに美しさを感じていきました。もしも自分が彼女の立場だったら、相手には伝えず、手紙も書かずに、自分の中で消化して、ひたすらひとりで苦しむような気がします。ただ、相手に対する思いはとても自然なもので、過剰に描かれてはいますが、愛するがゆえにいろいろ想像してしまい、妄想が膨らんでしまうことは誰しもあることなので、その心情は共感できる部分はあります。
僕の役割は、篠原さんが読むピアニストである“男”宛の手紙を聞きながら、彼女の苦悩や切実な思いを身体で表現できればいいなと思っています。あくまでもそれは彼女の感情であって、手紙を受け取った相手である僕=“男”自身の感情ではないので、それをどう表現するのか、行定さんや篠原さんと稽古で作っていくのが今から楽しみです。

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