くらし情報『尾上菊五郎「とにかく“仕事”が多くて気が抜けない役」 五月大歌舞伎で演じる早野勘平を語る』

尾上菊五郎「とにかく“仕事”が多くて気が抜けない役」 五月大歌舞伎で演じる早野勘平を語る

と身振り手振りを交えて語る。また勘平といえば、煙管や財布、手拭いなど扱う小道具も多い。

尾上菊五郎「とにかく“仕事”が多くて気が抜けない役」 五月大歌舞伎で演じる早野勘平を語る

『仮名手本忠臣蔵 六段目』早野勘平演じる尾上菊五郎(平成25年11月歌舞伎座)(c)松竹
「どの台詞のときに煙草盆をどこに置いて、煙管をどこにポンと落として、と細かく決まっています。手拭いも懐に入れてしまうと、後でおかやが縞の財布と間違えて取り出してしまうので気を付けなくてはなりません。とにかく“仕事”が多くて気が抜けない。これらをやりながら、勘平という役を勤めなくちゃいけない。そこが難しいところです」。

浪々の身とはなったが、主である塩冶判官の敵・高師邸への討入の一味に加わりたい一心の勘平。
前段の五段目では、暗闇の山崎街道で誤って撃った浪人者から財布を奪う。その金五十両を同志の千崎弥五郎に渡し、これで討入に加われると、意気揚々と帰宅するところからこの六段目は始まる。だがその心情は刻々と変化していく。

「もしかしたら自分が金を奪った相手は舅の与市兵衛だったのか? という犯罪者の気持ちへと追い込まれていきます。おかやがお前が殺したと責め続けるので、これ以上騒ぎ立てるなら(おかやを)殺してしまおうかと、それくらいの気持ちですね。

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