2022年7月15日 07:00
観るだけでは得られない何かと出会える『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』、KAAT 神奈川芸術劇場にて7月20日より
物語の主人公は、夏休みにどこにも行けず、ひとりぼっちの男の子だ。公園で遊んでいる彼は、森の精霊たちに出会い、不思議なボウケンの旅に出る。この世とあの世をつなぐ「ボウケントンネル」をくぐると、森の奥深くに木の神様ククノチが現れ、男の子はククノチから、生と死は遠いものではなく、亡くなった親しい人たちは自然に還っていくことを知る──。
『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』2021年公演より
描かれるのは、夏休みに多くの人たちが経験する「お盆」。舞台は、「亡くなった人を想うこと」「生と死」「自然の中の身体」などをキーワードに、こどもたちが身体を通じて、生死や自然について新たな発見・体験をする場に変貌する。
さらに手助けしてくれるのは、お面づくり体験、ダンスレッスンといった関連ワークショップの開催。自分で作ったお面をつけ、開演前に覚えたダンスで、劇中のある重要なシーンに参加できる。
北村は、昨年の舞台を「こどもたちは時には笑い、時には恐怖に慄きながら、最後は嬉々として踊り、冒険を楽しんでくれました」と振り返る。
大小島も、この作品を体験することで、「私たちを包み、生かしている、目には見えないたくさんの存在が、これまでより身近に感じられるようになっているはず」