佐野玲於の自分らしく生きるルール「目標や理想は、あればあるほど遠のくもの」
悩むことはあまりなく、趣味嗜好も直感で選びとる佐野の姿勢は一貫している。例え話として「医者との会話」を挙げるあたりも、彼の交友関係の広さが感じられる。
「ちなみに、いまいちばん興味があるのは日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』です。ちょうど『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』にも出演している二宮和也さんが主人公なんですよね。だから、というわけじゃないんですが、たまたま帰宅してテレビをつけたら第1話が放送されていて、見入っちゃって。めちゃくちゃおもしろいので、最終回が待ち遠しいです(※取材日は9月初旬)」
何もないのも、自分らしさ
直感を重んじ、自分が楽しいと実感できる人や場所を重視する佐野。しっかり自分らしさに向き合う彼が演じるからこそ、三島というキャラクターにも一本の芯が通っているように見える。自分らしさを見つけ、理想の自分に近づくために必要なこととは何なのか? と佐野に問いかけると「自分ってなんなんですかねえ」と戸惑いながらも、彼らしい言葉で答えてくれた。
「こうなりたい、ああなりたいっていう理想があればあるほど、遠ざかっていくものだと思うんですよ。自分も、まだまだだな、と思いますし。