WOWOW『連続ドラマW フィクサー Season2』特集② 町田啓太インタビュー
そこはSeason2のポイントでもあると思います。
――斉藤由貴さんが演じる母との関係性も、達哉という人物像の大切な要素ですね。
町田今回も(つらい状況の中で)ついつい見失ってしまうところもありますが、親子というところはすごく大事な部分ですし、家族のつながりはスペシャルだなと思いました。
――斉藤由貴さんとの共演で印象に残っていることはありますか?
町田斉藤さんとは(Season1で)「はじめまして」から始まったんですが、ふいに斉藤さんが携帯を持つのを忘れてその場から去ってしまったことがあったんです。単に忘れただけなんですが、役を通して見たときに「それ、いいですね!」となりました。
ちょっとおっちょこちょいで「大丈夫?母ちゃん……」となるような母ちゃん像が生まれた瞬間がありました。そういうお母さんだからこそ、達哉も「守らなきゃ」、「母さんのために強くあらねば」と思えたと思いますし、斉藤さんが演じたからこそ、いろいろと役を膨らませてもらったシーンがたくさんありました。毎回、思わぬやりとりがありましたね。
――記者から容疑者へとSeasonをまたいでガラッと立場が変わりますが、そうした中でも一貫して持ち続けている、達哉という人物の軸となるような部分はどんなところですか?
町田先ほどもお話しした正義感はもちろんですが、真相、真実を明らかにしたいという強い気持ちはブレずに持っていなくてはと思っていました。