2023年1月14日 12:00
『魔術士オーフェンはぐれ旅』 江口拓也が乗り越えた過酷な旅とは
難しいのに説明がない。それが『オーフェン』の面白さ
――視聴者として見てきた『オーフェン』に今回携わったことで、新鮮さを感じることはありましたか?
今はどのコンテンツも何の知識がなくても説明してくれるけど、この当時の異世界作品ってよく分からない生き物や魔法に対していちいち説明がないんですよ。初めて聞くような単語だらけだけど、『オーフェン』の世界では当たり前に使われている言葉だから、「それってどういう意味?」と確認が入らないし説明もない。そこに新鮮さを感じました。
ちゃんと自分で興味を持って考えないといけない。台本の中の難解な言葉ややり取りを考えながら演じるのが楽しくもあって。また、演じていて「これは聞いている人も途中で巻き戻すんじゃないかな……?」と思うことがあっても、作品が進んでいくと言葉の意味が分かったりする。そういう人によっては「難しすぎる!」と思わせてくれるところが、『オーフェン』の面白さだと思います。
――では、全く『オーフェン』を知らない人に本作の魅力を伝えるとしたら、どのように説明されますか?
剣と魔法とドラゴンというファンタジーの世界の中で冒険をする。それが『オーフェン』の一番の魅力なんじゃないかと思います。