『魔術士オーフェンはぐれ旅』 江口拓也が乗り越えた過酷な旅とは
機械的に演じる感じなので、変化を持たせてしまうとキャラがブレてしまうと思いました。なので、逆にあまり影響を受けないように気をつけて演じましたね。
――では、どのように役づくりをしていったのでしょうか? ヘルパートはオーフェンと対峙するヒールキャラクターなので、演じる上で意識したことがあれば教えてください。どの作品もそうなのですが、台本の中から読み取れる情報をもとに役づくりをしていきました。
ヘルパートは無慈悲に町の人たちを殺します。今の時代、死ぬ間際で主人公たちが「危ないところだったな」と助けてくれて誰も死なない流れも多いですが、本作は次々と人が死んでいきます(苦笑)。異世界って実際そういうところだと思うんですよね。すぐに死んでしまうほど無慈悲な世界。
そこがある意味「異世界に来たな!」って感じがする。無慈悲であればあるほどいいと思ったので、言葉一つひとつに自分の意思や感情を乗せないように演じました。
――役づくりや演じる中で感じたヘルパートの魅力とは?
やっぱり無慈悲なところですね(笑)。何を考えているか本当に分からないからこそ、恐怖の対象でもあって。そういった「強キャラ感」が魅力なんじゃないかなと思います。