くらし情報『『大蒔絵展―漆と金の千年物語』三井記念美術館で開催中 1000年以上におよぶ蒔絵文化の全貌に迫る』

2022年10月18日 18:00

『大蒔絵展―漆と金の千年物語』三井記念美術館で開催中 1000年以上におよぶ蒔絵文化の全貌に迫る

建築装飾や調度品を装飾するため、大量の蒔絵の求められるようになる。そのため、蒔絵制作の複雑な工程を簡略化した高台寺蒔絵が流行を見せる。第5章「桃山期の蒔絵-黄金と南蛮」では、復興ニーズによって新しく生まれた蒔絵や、西洋の顧客のために作られた南蛮漆器と呼ばれる祭礼具などを展示する。

『大蒔絵展―漆と金の千年物語』三井記念美術館で開催中 1000年以上におよぶ蒔絵文化の全貌に迫る

重要文化財《秋草蒔絵歌書簞笥》桃山時代(16世紀)高台寺※10月1日〜23日展示
重要文化財《IHS葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱》は、聖餅式に用いるパン(聖体)をおさめる箱。イエズス会の紋章であるIHSの三文字と花クルス、三本の釘を円光で囲んだイエズス会の紋章が蓋に配されており、側面はぶどうの文様が描かれている。


『大蒔絵展―漆と金の千年物語』三井記念美術館で開催中 1000年以上におよぶ蒔絵文化の全貌に迫る

重要文化財《IHS葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱》桃山時代(16世紀)東慶寺蔵※全期間展示
江戸時代になると、蒔絵の意匠や技法はさらに集約され、多様な表現が試みられるようになった。幸阿弥家や、古満家や梶川家、《秋野蒔絵硯箱》を制作した五十嵐家などの御用蒔絵師たちが将軍家や大名家に使える一方、《八橋蒔絵螺鈿硯箱》の尾形光琳、本阿弥光悦や小川破笠などの個性的な活動をする作家も増えていった。また、人々の暮らしも豊かになり、都市で暮らす町人たちも、蒔絵が施された印籠や櫛、盃などを使用するようになっていった。

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