福士誠治、ロバート・ロス役を演じる韓国発三人ミュージカル『ワイルド・グレイ』の魅力を語る
まず「ご飯に行こう!」とお誘いし、若者たちの胃袋を掴んでから仲良くなろうと思います(笑)。
――とてもドラマチックな物語ですが、かなり史実に沿った話なんですね。福士さんは史実ベースの作品に出演される際、色々な資料にあたって挑むタイプですか? それとも現場主義ですか?
歴史を調べて「これは史実とは違う」などはあまりやらないです。基本は台本。その脚本の世界観の中での嘘もありますしね。ただ、今回だと「19世紀のイギリスでの男性同士の恋愛はどのくらいの罪だったのだろう」といったことは調べると思う。最近はありがたくもそういった作品に携わることも多く、彼らの生き辛さなどはきちんと知っておかないといけないと感じますので。それを現代の感覚に寄せるのか、どこまでリアルを追求するかは根本さんの演出に従いつつ、稽古の中でライン引きをしていく必要があると思います。
――今回の上演はダブルキャスト制ですが、もう一方のチームのことは気になりますか?
正直、まったく気にならないです。稽古も、一緒にやるのか別々なのかまだわかりませんが、別々でやるのなら、根本さんが「お互いに見て」とおっしゃらなければもう一方の稽古を見にいくこともないと思う。