福士誠治、ロバート・ロス役を演じる韓国発三人ミュージカル『ワイルド・グレイ』の魅力を語る
演じる人間が違えば、同じ脚本、同じ演出でも、絶対に捉え方は違ってくる。だから気になりません。
――こういう質問をすると「自分が影響されるのが怖いから見ない」とおっしゃる俳優さんもいますが、福士さんは口ぶりから、本当に「気にならないから見ない」というスタンスが伝わってきました。
アハハ! そう言った方がよかったでしょうか、何も考えてないだけなんですよ(笑)。きっと平間さんたちも素敵なチームになるのだろうなと思っていますので、稽古を見たとしても「すっげえ~」と感動するだけだと思います。
自分の人生にも思いを馳せる作品になりそう
――最後に改めて、本作の魅力をお願いします。
演奏が、ピアノとチェロとバイオリンの編成だというのも楽しみ。好きな音になりそうです。
物語は、ハッピーエンドではありません。どうしても孤独だし、最後に「違う生き方をすればよかった」「自分の望んだものは何だったんだろう」という気持ちも抱きしめることになる。でも生きていく上で寂しさや苦悩は常にありますよね。特に僕は今41歳ですが、僕らの世代では少しずつ人の死というものが大きくのしかかってくる。そんな自分の人生についても思いを馳せるものがある作品になるんじゃないかなと思うので、ぜひ楽しみにしていてください。