2021年6月17日 12:00
井上小百合が探すアイデンティティ「自分じゃない何かになってお芝居をしているときが一番楽しい」
と、一旦活動をストップして休みたいなと思っていたんですよ。そうしたら、全世界が休み始めてしまって(苦笑)。でも、それが逆に好都合だと感じて、「だったら、この時期に動いてやろう!」と今までやりたかったことや勉強したかったこと、見たかったものをガンガン楽しみました。
――思ってもみない形で、糧になるものが増えた期間になったんですね。
井上今までは同い年の同業者の方と自分を比べて、「自分はまだこれぐらいなのに、もうあの子はあんなにたくさん作品に出て賞まで獲ってる」とか考えてしまう瞬間もあったんですけど、この時期ばかりは誰もが何かと止まってしまったので、同じ環境下に強制的に置かれたことは自分的にはラッキーと思って。周りの人を見ていると、この時期にどれだけ自分を高めることができたかによって、その後がすごく変わってくるなと思ったんですね。自分の身の回りの環境が一変したこともあって、より動きやすくなったし、本当に自分はラッキーガールだなと思うことしかなかったです。
――YouTubeチャンネルを立ち上げたのも、そのひとつですよね。
井上「何か学ぶんだったら、それを可視化したほうが面白いいんじゃないか?」