2024年3月25日 12:00
世界が注目する『パスト ライブス/再会』──“会いたかった”というひとことに込められた24年の想い。【おとなの映画ガイド】
あるいは、自分が生きる人生を選ぶとは、どういうことか……」とソン監督は語る。さまざまな局面での選択が、その後の人生を決める。もしあの時、それを選ばなかったら、どんな巡り合わせになったのか?
ピーター・チャン監督の香港映画『ラヴソング』に思いを馳せる。大陸から夢を求めて香港にやってきたレオン・ライとマギー・チャン演ずる男女の、香港とニューヨークを舞台にした、10年にわたる出会いと別れのドラマ。オープニングとラストシーン、実は同じ列車で香港に着いていたことを明かし、ふたりの縁(えにし)を描いていた。
日本人の我々には共鳴できる東洋的なメンタリティの世界なのだけど、アメリカ国内のみならず、世界で受け入れられたというのは、ちょっとうれしい。
いくつもの心に残るセリフがあるのだが、「会いたかった……」といって言葉にならない再会のシーンのふたりには泣きました。
文=坂口英明(ぴあ編集部)
【ぴあ水先案内から】
LiLiCoさん(タレント、映画コメンテーター)
「……これを観た人はみんな結末について考えると思うんですよ。
この結末でよかったのか、それともどうなったらよかったのか……」
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