2024年4月8日 11:10
こまつ座初上演『夢の泪』開幕 舞台写真&演出・栗山民也、ラサール石井らコメント公開
こまつ座 第149回公演『夢の泪』が、4月6日(土)、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて開幕した。
本作は、井上ひさしが2003年に新国立劇場のために書き下ろした「東京裁判三部作」の第2作目(第1作『夢の裂け目』、第3作『夢の痂』)。戦争と東京裁判を当時の市井の人々の生活を通して見つめ、戦争の責任は誰にあるのか、東京裁判は何を裁いたのかという問いに切り込んだ本作がこまつ座で初上演される。
日本人として避けては通れない硬質な問題を提起しながらも、笑いと音楽をふんだんに盛り込んだ本作。ラサール石井、秋山菜津子のほか、瀬戸さおり、久保酎吉、粕谷吉洋、板垣桃子、藤谷理子、前田旺志郎、土屋佑壱、朴勝哲(ピアノ)が出演する。
併せて、舞台写真と演出・栗山民也、出演・ラサール石井、秋山菜津子からの開幕コメントが公開された。
<コメント全文>
■演出・栗山民也
何度もベルリンの街を歩いた。日本での生活で、気持ちが完全に萎えてしまうような時は、迷うことなくベルリンへと向かった。その街は間違いなく記憶の刻まれた場所で、行くたびに過去の様々な人や風景の記憶が、目の前にはっきりと現れる。