2021年11月3日 12:00
二兎社『鴎外の怪談』主演・松尾貴史×永井愛(作・演出)インタビュー
賀古鶴所(かこつるど)役の(池田)成志さんとは、ふたりで言い合いをする結構長丁場なシーンがあるのですが、そこがどうなっていくのか……。まぁ不安でもあり、楽しみでもありますね。
永井たぶん一番苦しんだところが、一番楽しいシーンになると思いますよ。
――このカンパニーならではの『鴎外の怪談』は、どういった色合いの作品になっていきそうですか?
永井変わるところと変わらないところがありますよね。台本も同じで、舞台装置もほぼ同じですから。それでもやっぱり、役者さんが発見することって私の思いもかけないことがあるんです。今日、永井荷風役の味方良介さんに「“奥さん”ってセリフを“奥さま”にしてもいいですか?」と聞かれて。確かに大先生の妻で、しかも彼女が怒っている時なので、なるほど、“奥さま”かと。
それは、役者さんが役を深めたからこそ出てきたものだと思います。
――二兎社は今年四十周年を迎えましたが、今後の展望とは?
永井もう恐ろしい年になってしまいました(笑)。五十周年はないだろうと思いつつ、あまり余計なことは考えないように、まずは目の前の作品に誠心誠意取り組んでいきたいと思います。
取材・文:野上瑠美子撮影:川野結李歌
二兎社公演45『鴎外の怪談』
2021年11月12日(金)~2021年12月5日(日)
会場:東京芸術劇場シアターウエスト
ほか、地方公演あり
結婚式当日…「新郎ほんとに来るんですか?」後輩の”発言”に違和感…すると⇒「私の横で寝てるんだもん(笑)」「は?」