くらし情報『松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて』

2021年7月6日 05:00

松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて

またどんなに嫌な悪人でも、お客様には(善人の方より)こっちを好きになってもらわなきゃいけないと、おじさまはよくおっしゃいますね」

松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて


本来は昨年四月に「四国こんぴら歌舞伎大芝居」で襲名披露興行として勤める予定だった役だ。

「襲名披露に初役を、というのは普通なあまりないことで、今考えれば自分の勇気に呆れているところです。義賢は、何としても源氏を再興するのだという芯の強さがとても問われる役です。義太夫狂言としての力強さを大事に勤めたい」と幸四郎は語る。

太郎吉を勤める小川大晴、小川綜真の若いふたりについては、

「今のお子さんたちは本当に素直でよく出来たお子さんたちばかり。僕はちょっとなんていうか、違う子供でしたので、彼らを見て自分の子供のころを思い出すということはありませんね(笑)。成駒屋のおじさん(六世中村歌右衛門)にも『変わった子だねえ』と言われたそうです。舞台稽古が終わった後、舞台を横切って花道を通って帰ってしまったりしたので。
でも当時の僕からすれば、黒衣で頭巾も下ろしているから自分の姿は見えないはずだ、なぜ叱られなきゃいけないんだと思ったのですけどね(笑)」

松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて


第三部では息子の市川染五郎も出演、『三社祭』を踊る。

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