くらし情報『TOKYOからEDOへ!5時間強の圧巻のエンターテインメント、木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』開幕!(コメントあり)』

TOKYOからEDOへ!5時間強の圧巻のエンターテインメント、木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』開幕!(コメントあり)

ふたりと義兄弟の契りを結ぶ場面、その迫力に圧倒されるも、頼り甲斐のある兄貴分らしさの中に、いつもどこか暗い影が見え隠れするのもぐっとくる。

TOKYOからEDOへ!5時間強の圧巻のエンターテインメント、木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』開幕!(コメントあり)


三人の盗賊の話と同時に進行するのは、現行の大歌舞伎では上演されることのない廓の物語だ。藤野涼子演じる新吉原の花魁一重は、プライドの高さと美しさを強烈に放ち魅力的。彼女にぞっこんで、廓に通い続ける文里を真摯に演じる眞島秀和の佇まいも目が離せない。夫の文里を支え続ける妻、おしづを演じる緒川たまきは、健気かつ強い意志を感じさせる振る舞いで胸を打つ。


TOKYOからEDOへ!5時間強の圧巻のエンターテインメント、木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』開幕!(コメントあり)

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TOKYOからEDOへ!5時間強の圧巻のエンターテインメント、木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』開幕!(コメントあり)


そんな新吉原での物語と、庚申丸と百両を巡る三人の盗賊のストーリーは、木ノ下歌舞伎が初演以来約160年ぶりに復活させたという「地獄の場」(田中、須賀も小林の朝比奈、閻魔大王の役で登場)を挟み、三幕七場「本郷火の見櫓の場」に向けてぐいぐいと突き進む。現代語と古語の台詞が違和感なく連なる中、黙阿弥の言葉の美しさ、心地よいリズムにハッとさせられる瞬間が、そこここに散りばめられる5時間強。衣裳や音楽の力も相まって、「あれ?これっていまの東京の話?」と思わせる木ノ下歌舞伎らしいマジックと古典の力を、あらためて認識させられる圧巻の舞台だ。

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