「地下芸人をやってたけど 寄席演芸に答えがあった」鈴々舎馬るこインタビュー
(馬風一門の)綾小路きみまろさんが当時大ブレイクしていて、今一番売れてる人を間近に観れるのは財産だと思いました。高齢者の視点でものがみれるようになると思い馬風一門に行こうと決めました。
──弟子入りを許されて、実際の師匠はどんな方でしたか。
滲み出る人格ってあるじゃないですか。瞬間湯沸かし器みたいに怒るんですよ。それはすごく怖かったですけど、ネチネチ怒るようなことはしなかったですね。例えば、建付けが悪くてテーブルに手をついて立ち上がろうとしてガタンとなったら「てめえ、この野郎!」みたいな(笑)。免許取り立てで夜の首都高とか運転させられるんですけど、こちらは集中して事故起こさないようにしてても急に後ろから「おい、昨日巨人戦でよぉ、思いもよらねえ奴がリリーフに出てきたんだよ。
誰だと思う?」と急に馬風クイズが始まって、自分は野球詳しくないので「桑田ですか?」と答えたら「引退したよ、馬鹿野郎!」とか(笑)。わかりやすい怖さはあったんですけど後に引かないんで。
──「ぴあ落語ざんまい」でもご覧いただける、馬るこ師匠の演目『平成楽屋伝』でも語られていますよね。
あれ全部ホントですからね(笑)。