2022年1月12日 17:00
SFアニメ『Sonny Boy』をオリジナルで作り上げた夏目真悟監督、「思春期の頃を思い出しながら観てほしい」
あらためて作ってよかったなと思いますし、いろいろな意見が聞けてうれしかったです。
──本作は夏目監督のオリジナル作品ですが、構想はどのようにふくらませていったのでしょうか。
夏目本当にまっさらな状態からスタートしました。せっかくだから自分が好きなことをやろうと、これまで見てきた映画や小説について思い出しながら、それがなぜ好きだったのか考えていったんです。そのうちに物語の骨格ができ、長良という主人公の少年が生まれ、いろいろな“この世界”の設定とルール、ランダムで与えられる超能力といった世界観ができあがっていきました。「自分はこういう人間だから、こういうものが好きなんだな」と見つめ直すような作業でした。
──江口寿史さんが原案を務めたキャラクターも魅力的ですよね。
夏目実は身近な人をモデルにしています。
子供の頃に憧れたおじさんや、友人たち、長良は自分自身に近いかもしれませんね。
──映像や演出面でもチャレンジングな試みが多かったのではないですか。
夏目まずは絵でアニメのオリジナリティを出したかったんです。ザッピングしていてチラッと映っただけで、「これってあの作品じゃない?」と思われるような映像を目指しました。