2022年1月12日 17:00
SFアニメ『Sonny Boy』をオリジナルで作り上げた夏目真悟監督、「思春期の頃を思い出しながら観てほしい」
手描きの背景美術だったり、セル時代に使っていたような手法の撮影処理を積極的に採用しましたね。結果、背景の絵の具の色の強さも際立って生命力の感じられる映像になったかなと思っています。
音楽も極力使わず、1話につき1曲か2曲。ストーリーのインパクトを高めるために削ぎ落としていきました。多少リスクがあっても難しい表現を選んでいったのですが、あんまり人がやってることをやりたくないなという思いもあったので、総じてあまのじゃくなんだと思います。
──銀杏BOYZによる主題歌はもちろん、挿入歌も全て書き下ろしなのは驚きました。
夏目めちゃくちゃ贅沢です!アニメの音楽制作にはいろいろな“しばり”が発生することもあるのですが、今回はスタッフさんが頑張ってくれて自由にやらせていただきました。各ミュージシャンに楽曲制作をお願いする時点でシナリオがすでにあり、時間があったのも練り込んだ作りができた理由です。
アドバイザーには渡辺信一郎さん(『カウボーイビバップ』などの監督)に入ってもらい、僕の知らなかったミュージシャンをいろいろ提案していただきました。
そして主題歌の銀杏BOYZは、昔から大好きだったバンド。