くらし情報『道路問題に直面した人々の“声”を届ける、台本のない芝居作り ブス会*『The VOICE』稽古場レポート』

2022年11月24日 12:30

道路問題に直面した人々の“声”を届ける、台本のない芝居作り ブス会*『The VOICE』稽古場レポート

ブス会*『The VOICE』稽古より、天羽尚吾(左)、罍(もたい)陽子


ペヤンヌマキが主宰するブス会*、その新作公演『The VOICE』のチラシが穏やかながら強い印象を放っている。さまざまな種類の野鳥や蝶が羽を休める大きなスギの木、そのてっぺん中央に覗く、真っ直ぐ前を見据えた人間の顔。聞けば、笑いやせつなさ、痛みが入り混じる“女性のリアル”を描いて共感を呼んで来たこれまでのブス会*とは趣の違う作品になるという。

やはり、と思うのは、今年のペヤンヌマキの演劇以外の活動を注視していたからだ。自身が住む杉並区で起こっている都市計画道路問題、それによる立ち退きの危機に直面して初めて社会との繋がりを痛感し、地域の運動に積極的に参加。6月の杉並区長選挙で187票差で現職を破り、区長となった岸本聡子氏の選挙活動に密着したドキュメンタリーシリーズ、『○月○日、区長になる女』を撮影・編集したことは話題となった。(このドキュメンタリーで、道路計画が実行されると伐採されてしまう立派なアケボノスギの木があることを知った)その流れでの『The VOICE』である。場所が西荻窪の小劇場、“遊空間 がざびぃ”であることも作品に大きく関係しているようだ。
気になる新作公演の様子をぜひ覗かせてほしいと願い出て、稽古場を訪れた。

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