中村時蔵&梅枝、初舞台踏む小川大晴に太鼓判「本番に強い」「物怖じせず冷静」
と笑顔を見せた。
昼の部『妹背山婦女庭訓』の「三笠山御殿」について、時蔵は「私も時蔵襲名で、やらせていただいた、我が家には縁がある演目。梅枝がどう演じてくれるのか楽しみ」と期待を寄せる。祖父、父に続き、お三輪を演じる梅枝は「お三輪は女形なら、誰もが憧れる役。初役で演じられるのも、めぐり合わせだと思いますし、ファンタジックな世界観を存分にお客様に届けられるのが目標。父からいろいろなダメ出しをいただきながら、少しでも近づけたら」と背筋を伸ばした。
『山姥』山姥=時蔵改め初代中村萬壽(C)松竹
『山姥』怪童丸後に坂田金時=五代目中村梅枝(C)松竹
夜の部『山姥』では、大晴が怪童丸(後の坂田金時)を勤めることに。時蔵は「彼は女役が嫌いみたいで、見得がしたいって言うものですから(笑)。怪童丸は、金太郎ですからね。ちょうどいいと思いますし、ひと月の間、風邪をひかずに元気に勤めてくれれば」と目を細める。また、梅枝は「幸い、子役として舞台を積んできたので、改めて梅枝になるからといって、気負わずに」と親心。当の大晴は「カッコよく演じたい!」と怪童丸役に意気込みを示した。
改めて、大晴の成長ぶりが話題にあがると、時蔵は「度胸が座っていて、本番に強い。