2021年8月12日 17:00
「一番大きなハードルは頭を使うこと」有澤樟太郎が挑む二人芝居『息子の証明』
以前、ある演出家さんに「頭を使いなさい」と言われたことがあって、その意味がここにきてやっとわかりましたね。今回は頭を使うぶん二倍疲れるんですけど、すごく楽しいです。
目でも緊張感が伝わるような、ふたりだけの空間をつくってみたい
――現時点で、演じ手としてはどんな脚本だと思われていますか?
演じる側としては落とし穴がいっぱいある脚本だと思います。リアルが何を持ってここにいるのか、という目的のようなものを明確にしておかないと、お客さんもサラッと見ちゃう作品になりそうで。だからちゃんと目的を忘れないようにしなきゃと思うのですが、演じているとついつい楽しくなって目的を忘れちゃう時があります。そういう落とし穴がありますね。そこは丁寧にやりたいです。
――体力を使いそうですね。
はい。しかも一回もハケずに舞台上に居続けますしね。集中力も体力もいる芝居になりそうです。
――有澤さんご自身は、この物語からどんなことを思われましたか?
言わなくていいこともそりゃありますけど、言っていいことのほうが多いよなと思いました。言わずにため込んで、悪いイメージがどんどん膨らんでいくのはよくないなって。