2022年10月25日 12:00
のん×門脇麦「のんちゃんは、私の1000万倍くらいブレない人」
でも、自分はいつかここを去らなくてはいけない。想像しただけでも、すごく複雑な心境でした。
――門脇さんが演じるかなえは、恋人である一馬(高良健吾)との別れを迎えます。
門脇現実で生きていても、大切な人を失うことはあるじゃないですか。なのに、死んでも、またそこから大切な人を失うんだって、不思議な感じでしたね。私だったら、2回も大切な人と別れたくない。だから、私はこの世界を通過して早く天国に行きたいなと思いました(笑)。
――作品を通して、生と死について考えるところはありましたか。
のん突然自分の命を奪われたらって考えたら、やっぱりいろいろやり残したことがあるだろうなと思いました。もし私が三ツ瀬に行って、魂だけの状態になったら、きっと悔しくなると思います、自分が死んでしまったことに対して。
門脇この地上からいなくなることは、あくまで肉体の死滅であって、魂の死滅ではない。死ぬって、心臓が止まることじゃないんだなって、当たり前のことなんですけど、改めて思いました。じゃあ魂が死ぬのっていつなんだろうと考えても、三ツ瀬の人たちのように最終的にこの世界から旅立つことを決めることが本当の死かもわからないし。