2022年12月27日 17:00
【インタビュー】珠城りょう×渡辺大 会話劇と音楽、ダンスが融合した新しい『マヌエラ』を
、公演後、近いうちにどこかでまたやれたらいいなとは思っていました。そうしたらすぐに次が決まりまして、こういうことって回り始めるとすぐ決まるものなんですね。またみなさんの前で芝居をすることができるのが楽しみです。
――やはり映像の世界と生の舞台は異なる経験でしたか?
渡辺観に来てくれた知り合いの感想を直後に聞けたというのは楽しかったですし、カンパニーのみんなとも3~4か月、ずっといられたのも楽しかったです。ああやってじっくり作る作業というのも、なかなか映像ではできないので、そういう意味でみんなと仲を深められたし、舞台の魅力ってたくさんあると感じたし、まだまだこれからやっていきたいなという気持ちです。
――鎌田敏夫さんの戯曲を読まれての印象、ご自身のシーンで楽しみにしているところや見どころなどについて教えてください。渡辺会話の端々に感じられる感情の動きが繊細に描かれていて、その中で、(稽古前で)まだ見えてきていない魅力――例えばたまちゃん(珠城りょう)がダンサーとして存分に舞台の中を動き回り、僕を含めてそれに魅了されていく者たちの人間模様という部分も楽しみです。上海のフランス租界の雑多な感じ、いろんな人たちが渦巻く中を楽しんでやれたらいいなと思っています。