くらし情報『書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中』

2022年5月6日 17:00

書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

墨の地に力強く引かれた銀泥の太い線は強い存在感をかもしだしている。

書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

左:《行人》1965年岐阜県美術館蔵中央:《遠つ代》1964年頃岐阜県美術館蔵右:《舞》2001年岐阜県美術館蔵4
また、1950〜60年代にかけて、篠田は丹下健三の手掛けた日南市文化センターの陶壁のほか、旧電通ビル(現存せず)のロビーをはじめ、さまざまな建築とのコラボレーションに積極的に取り組み、壁画や襖絵、レリーフなどを残している。


書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

《「日南市文化センター陶壁・結ぶ」下図》1961年 鍋屋バイテック会社蔵
そして、年代を経るにつれ、篠田の線はより研ぎ澄まされたものとなっていく。

書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中
人よ(Ⅱ)1988年頃 岐阜市県美術館蔵
書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

左から《惜墨1》《惜墨2》《惜墨3》《惜墨4》1991年岐阜県美術館蔵
書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

《世々》 1998年左中《時間》1998年右《井筒》1998年いずれも岐阜県立美術館蔵
《百》は篠田が100歳を目前にして描かれた2m近い作品。伸びやかな線と金地の背景が力強い。


書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

篠田桃紅《百》2012年 鍋屋バイテック会社蔵
潔く引かれた水墨の線、その周りの余白、そして色との取り合わせの美しさなど、随所に新しい発見のある篠田桃紅。

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