宮城県石巻市を舞台に開催されている「Reborn-Art Festival 2021-22 後期」をレポート 新作を中心に注目作品を紹介
保良雄《fruiting body》2022年
小谷元彦《サーフ・エンジェル(仮設のモニュメント2)》は、高さ6メートルという巨大な彫刻作品で、今回のRAFのポスターに使用されるなどキービジュアルの役割も担っている。天使に着想を得ており、サモトラケのニケやタイタニック、翼、そして震災当時に支援のために石巻にやってきた人々などのさまざまなイメージや要素が混ざり合い、神々しさを感じる作品となっている。
小谷元彦《サーフ・エンジェル(仮設のモニュメント2)》2022年
復興祈念公園エリアには川俣正、風間サチコらの作品が
■復興祈念公園周辺エリア
震災で大きな被害が生じた石巻市の南浜地区を整備し、2021年3月に誕生した石巻南浜津波復興祈念公園。面積は38万8000平方メートルという広大な公園で、近くには、被災した門脇小学校の校舎が震災遺構として2022年4月より一般公開されている。このエリアにも多くの作品が展示されている。
風間サチコは、展示会場となった阿部家の石蔵が、野蒜(東松島市)で産出される「野蒜石」を使ったものであることに着想を得て、石巻や宮城をテーマにした新作を発表。「新しい山水」