2021年7月21日 17:00
これまでにない“静”な主人公が登場! 小越勇輝、梅田彩佳ら出演の梅棒新作『おどんろ』稽古場レポート
そのキャラクターを際立たせるパフォーマンスと演出に、梅棒がこれまで積み重ねてきたものがギュッと詰まっているように思った。
左から、楢木和也(梅棒)、NANOI、小越勇輝、RiNnA、パイレーツオブマチョビアン撮影:飯野高拓(梅棒)
先日の インタビュー(https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_9e8e2c57-a466-4812-b7ce-bef529bf4e90.html) で梅澤と梅田が「とにかくかわいい」と話していた妖怪の面々は、本当にかわいかった。登場人物全員そうではあるのだが、このNEO妖怪たちは特に、キャストそれぞれが持つ技術が最高の相棒となっていた印象。そしてそれも、技術のすごさを感じる前にキャラクターの魅力として心が持っていかれるようなパフォーマンスに昇華されている。梅棒のこういうところが、なにも考えずに楽しめる所以だ。
稽古後、ダイジェスト(いわゆるダメ出し)の時間に伊藤が「一つひとつの役に人生が感じられたら梅棒っぽい」という話をしていたが、それは今回、小越や梅田のパフォーマンスに感じたものでもあった。そこに舞台上で描かれない時間があるのだ。