横浜流星×吉岡里帆が語る“信じられる人の条件”「大切なのは相手の領域に土足で踏み込まないこと」
面と向き合って直々に「吉岡さんにお願いしたいんです」と言っていただけることは、役者にとってすごく幸せだし、信じてもらえた喜びを感じます。
――逆に、まだ10代の頃は周りにいる人たちを信じられなかったりもしましたか。
横浜そういう時期もありましたし、そこで言うと僕は今でもいい意味で人を信じてはいないんです。
――どういうことでしょう。
横浜信じていないというか、まずは疑う。疑いの先にあるのが、信じるということなのかなと思っています。何も疑わずにただ信じるのは、思考停止なんじゃないかなって。それは人に対しても、自分に対しても、世の中に対しても同じで。
疑うというか、疑問を持つことです。この人は何を考えているんだろう、何を大切にしているんだろう。そうやって疑問を持つことで、相手を知っていく。疑うってマイナスに聞こえるかもしれないけど、大切なことなんじゃないかと思います。
吉岡素敵な考え方。
横浜作品をつくるときもそうで。1本の映画をつくるのに何百人という人たちが参加する。みんなそれぞれ思っていることは違うし、目指す方向性も違って当たり前。
それ自体は、別にいいと思うんです。大事なのは、その中で何か一つ分かち合える明確なものがあること。