くらし情報『明治座『本日も休診』柄本明×花總まりインタビュー「試行錯誤しながら夫婦像を見つけましょう」』

2021年11月10日 07:00

明治座『本日も休診』柄本明×花總まりインタビュー「試行錯誤しながら夫婦像を見つけましょう」

柄本明×花總まり 撮影:川野結李歌

撮影:川野結李歌



地域医療に生涯を捧げた医師にして作家の見川鯛山(1916〜2005)によるエッセイ『田舎医者』シリーズを原作にした、明治座『本日も休診』の立ち稽古が始まった。昭和40年代の栃木県・那須高原にある診療所を舞台に、「本日休診」の札を出しては趣味の釣りに精を出す鯛山とその妻テル子を中心に、彼らを取り巻く個性豊かな村人らの交流がユーモラスに描かれる。製作発表記者会見後に行われたインタビューで、主人公・鯛山役を務める柄本明とテル子役の花總まりに現在進行形の想いを尋ねた。

登場人物のキャラクター性が立った、おもしろくもあたたかい舞台作品に

──先ほどの製作発表で、柄本さんが「この原作を舞台化できれば」と明治座に提案されたとおっしゃっていました。

柄本那須に知り合いのお宅があって、そちらへ何度か足を運ぶうちに見川先生が書いたエッセイの存在を知りました。読んでみたら、すごくおもしろくてね。先生ご自身はお医者さんですが獅子文六さんのお弟子さんでもあって、そのあたりから執筆を始められたそうです。最初はお医者さんが読む雑誌にエッセイを載せていたみたいですね。
それが「おもしろい」となって書籍化されたんじゃなかったかな。

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