歌舞伎座で8年ぶりに上演の『あらしのよるに』 中村獅童、尾上菊之助が明かす作品への思い
『あらしのよるに』がぶ=中村獅童スチール写真(撮影:加藤孝)
『あらしのよるに』がぶ=中村獅童スチール写真(撮影:加藤孝)
山羊のめい役で本作に初めてのぞむ菊之助は、獅童とは10年近く共演の機会がなく、会話をすることもほとんどなかったというが、昨年3月に共演した『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』で急接近。獅童からの『あらしのよるに』出演の話を快諾、舞台のこと、歌舞伎の未来のことなど、多くを語り合う仲に。
長らく共演の機会がなく、『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』で急接近したという
「『ファイナルファンタジーX』以来、獅童さんは私が出演している地方の劇場にも来てくださったり食事をご一緒させていただいたりして、いろんな話をしています。ふたりの関係性、普段話していることが舞台に活かされていくのではないかと思っています。
「何としてもお力になりたい」と話す尾上菊之助
この作品には、獅童さんの思いの強さが込められている。話を聞かせていただいて、何としてもお力になりたい、この作品の魅力を届けたいという思いは、さらに強くなりました。狼と山羊で食うか食われるかの関係ですけれど、それがどのようにして仲良くなっていくのか、丁寧に作っていけたら」