歌舞伎座で8年ぶりに上演の『あらしのよるに』 中村獅童、尾上菊之助が明かす作品への思い
仮チラシ
初音ミク出演で話題となった『超歌舞伎』で獅童が共演を重ねてきた、澤村國矢の二代目澤村精四郎襲名披露公演でもある。國矢の活躍を受け、獅童が望み、訴えたというそのステップアップが『あらしのよるに』で披露され、「特別な思い」と打ち明ける獅童。「國矢さんは今度、幹部になる。チャンスがあればいい役をやりたい、と思っているお弟子さんは他にも大勢いらっしゃる。大切なものは守りつつ、我々の時代で変えていくところは変えていきたい」と、伝統と革新の大切さを強調した。菊之助も、「國矢さんの精進、それから心意気ですね。若い頃から研鑽を積まれて、基礎の土台をしっかり作られてきた。師匠の背中を見て、師匠のようになりたいという憧れ、舞台に対する思いをもって精進するからこそ、お客さまに応えることができる。
私も刺激を受けますし、歌舞伎界全体として、精進を怠らず、前に進んでいこうという気持ちになります」と言葉に力を込める。
取材・文:加藤智子
<公演情報>
「十二月大歌舞伎」
【第一部】11:00~
『あらしのよるに』
二代目澤村精四郎襲名披露
【第二部】15:00~
一、『加賀鳶本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで』
二、『鷺娘』
【第三部】18:20~
一、『舞鶴雪月花上の巻さくら/中の巻松虫/下の巻雪達磨』
二、『天守物語』
2024年12月3日(火)