2024年2月29日 11:00
新国立劇場が来季演目発表。開幕から2か月連続で新制作。細川俊夫新作も
とくにフェオーラは、まだ若いがMETをはじめ急激に活躍の場を広げている。大スター、シラグーザとの愛の二重唱が繰り広げられる」
●ロッシーニ:ウィリアム・テル(ギヨーム・テル) 【新制作】
11月20日(水)~11月30日(土)[全5公演]
指揮:大野和士
演出・美術・衣裳:ヤニス・コッコス
ギヨーム・テル:ゲジム・ミシュケタ(バリトン)
アルノール・メルクタール:ルネ・バルベラ(テノール)
マティルド:オルガ・ペレチャッコ(ソプラノ)
ほか
ロッシーニ最後のオペラ。序曲は有名だが、オペラ全幕を見る機会はなかなかない。約5時間の大作。オリジナルのフランス語台本による上演(「ウィリアム・テル」という名前はフランス語では「ギヨーム・テル」となる)。
大野「演出のコッコスは、コロナ禍の2021年に『夜鳴きうぐいす/イオランタ』がリモートでの演出だったので、オペラパレスには初登場。リリックな性格を描き出すのが上手い。苦しみながらも自由を希求する村人たちの内面性が強く浮かび上がるだろう。
テルを歌うのは、この役のスペシャリストのミシュケタ。ただ優美なだけでなく、人を包み込むあたたかさを持った声に惹かれて彼にお願いした」