最新作『デッドプール&ウルヴァリン』が公開。考察! なぜデッドプールはこんなにも愛されるのか?
正義のために? 地球のために? 困っている人のために? いや、彼は正義のためには戦わない!
自分とさらわれた恋人のためなら、デッドプールはどんな相手でも瞬時に殺してしまう。不死身の身体を持っているので撃たれても、手を切り落とされても無問題。おしゃべりが大好きで、どんな時でも黒いジョークと大人のギャグの大連発。ついには映画のお約束を軽々と無視して観客に向かって話しかけ、劇中のBGMも自在に操る。
ヒーローなのに良い子ちゃんじゃない。窮地に陥ってもギャグしか言わない。ムカつく相手や悪党には容赦しない。そしてカメラに向かって話しかけてくるので、観客も何だかデップーのことが好きになってしまう。
結果、映画は大ヒットを記録。世界中の映画ファンが“私たち/俺たちの”ヒーローに出会ったのだ!
ヒットすれば、何があっても続編は作られる。続編になったらアクション映画になっていた『エイリアン』、シュワちゃんがいなくなっていた『プレデター』……あ、続編は英語で“sequel”。どの辞書にも“REMIX”とは書いてないから気をつけて!
『デッドプール』(2018)
2年後に公開された『デッドプール2』でウェイドは、未来からやってきた謎の男ケーブルと対峙することになる。