Mrs. GREEN APPLE、フェーズ2の開幕を告げるアリーナ公演『Utopia』オフィシャルレポ
オーディエンスが声の出せないコロナ禍でのライブはミセスにとって初めてだが、巧みに会場を一体化させる姿が本当に頼もしい。「ただいまー!」と大森が歓喜のシャウトを上げ、「StaRt」は2度目のデビュー曲のような新鮮さがあった。
ライブ当日にリリースされたミニアルバム『Unity』の収録曲6曲は全曲披露された。まずは、asmiがスペシャルゲストとして登場し、「ブルーアンビエンス」を。大きく声質が違う大森とasmiのボーカルが交互に入れ替わる度に、オーディエンスが手につけたライトバンドが黄色と青を行き来する。特殊な技術で作られた緑色の炎の柱が勢いよくステージから噴き出したハードなロックナンバー「延々」、大森ならではの孤独の本質が描かれたロッカバラード「君を知らない」と続け、リリース直後の新曲でアリーナを見事に掌握する。
活動休止中にストリーミングの再生回数がぐんぐん伸びたミセスの楽曲。総再生回数20億という驚異的な数字に特に寄与したであろう、「僕のこと」「青と夏」「インフェルノ」を立て続けに披露した流れは圧巻だった。その後、バキバキのEDMナンバー「うブ」で大森が艶っぽいダンスを踊り、若井&藤澤が激しくヘッドバンキング。