Mrs. GREEN APPLE、フェーズ2の開幕を告げるアリーナ公演『Utopia』オフィシャルレポ
フロアからも勢いよく拳がつきあがる。『Unity』収録の「ダンスホール」では8名のダンサーが登場し、大森と一緒に華麗なダンスを披露。若井と藤澤のソロパートもあり、鮮烈にフェーズ2の幕開けを見せつける。
本編終盤、大森はこんなことを話した。「一言で言うと、僕は本当にフェーズ1が大好きだし、すっげえ楽しかった。青春でした。でも青春は終わったわけじゃなくて、また新しい出会いや別れを繰り返していくことが生きていくことだと思ってます。すごくあたたかいものが詰まった7年間。
僕らはずっとそれを歌っていきます」。「僕らにとっての青春ソング」として歌われたのはフェーズ1を完結させたベストアルバム『5』収録の「Theater」。フェーズ1を締め括り、フェーズ2の予感を感じさせる旅立ちの曲が、アリーナを感慨で満たす。本編ラストは『Unity』の収録の「Part of me」。大森の伸びやかな歌声と藤澤の荘厳な鍵盤だけがアリーナに響き渡り、2番では楽器隊も加わり、“個”と“個”が合わさって成り立つ強固な“Unity”を創出する。
アンコールでは、傷ついた世界を愛と優しさで塗り替えようとするインディーズ時代の名曲「我逢人」