2022年4月13日 11:00
『エレファント・ソング』井之脇海インタビュー「主人公マイケルとは何者か探し当てたい」
撮影:石阪大輔
失踪した医師の謎を追う病院長を、入院患者の青年が翻弄するサイコスリラー『エレファント・ソング』。カナダの作家ニコラス・ビヨンが2002年に執筆し、翌03年〜10年にはカナダ・モントリオールを中心に世界各地で上演され、14年にはグザヴィエ・ドラン主演で映画化もされた。濃密な三人芝居が繰り広げられる本作において主人公の患者マイケルを演じるのが、舞台初主演となる井之脇海だ。演出を手がける宮田慶子、病院長グリンバーグ役の寺脇康文、看護師ミス・ピーターソン役のほりすみこと本読みを始めたタイミングで、作品に懸ける想いを語ってもらった。
僕以外の人に、マイケルをやらせたくない
──悲しみと狂気をまとったマイケルを演じることは、俳優としてやり甲斐のある挑戦なのではないかと思いました。主演に選ばれたことを、井之脇さんはどのように受け止めていらっしゃいますか?
舞台の経験があまりない僕に、この役を任せてくださったことを感謝しています。とても演じがいのある役ですし、マイケルを掘り下げることは僕自身の成長にも繋がると信じています。
──映画版で井之脇さんと同じ役を演じたグザヴィエ・ドランの発言(=マイケルは僕だ)