【インタビュー】ロックバンド・CRYAMY「生きていくことにフォーカスが当たって、それを心から賛美できる力を歌に込めたかった」
生命力というか、そういうものを手渡せる聖になりたかったんです。
――なるほど。
カワノそれが一番最初にこの曲を書いたときの感情で。でもバンドを組んでいくといろんなことを歌いたくなってくるし、現実に直面したり諦めてしまったりとかもあって歌えなくなっていったり、失われていったものもありますけど。
幸いにもそういうものに直面する前の純粋だった自分が一番最初に原型を作った曲ではあったんで、あれがあれば僕自身そこに立ち返れるし、僕がやりたかったことは全部あそこに置いてきたから、歌えばいつでも再現ができるしって思ってるという。ちょっと話が煩雑だったかもしれないですけど、そういうものを歌いたかったのかなとは思いますね。
――いや、わかります。今までCRYAMYが歌ってきたことって、現実とぶつかり合ってたり、そこに直面したときに生まれてきた感情が吐き出されていたり、要するに現実との関係性の中で生まれていたものだった気がするんです。
このシングルの2曲にもそういう部分はもちろんあるんですけど、なんか一足飛びに理想を歌っているような感じがする。
カワノうん、そうですね。
――そういう2曲だから、どちらもものすごく純粋なものになっている感じがするんですよ。