2021年4月12日 07:00
原作ファン必見! 舞台『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』インタビュー【前編】 演出・中屋敷法仁「最大風速の強い演劇に期待して」
それくらい、本当に原作のシナリオの密度が濃いものなので、それを舞台化すると、ああいった動きの多い表現になっていくんです。
『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』メインビジュアル
――特に「文ステ」はミュージカルでもないのにダンスがここまで多いところも珍しいですし、面白いですよね。なぜ、キャラクターをダンスで表現しようと思われたのですか?
春河先生の原作イラストを拝見したときに、棒立ちのキャラクターがいないんですよね。朝霧先生のシナリオが彩り豊かなこともさることながら、春河先生の絵やコマの送りというのも色々なバリエーションを持っていて。あと、キャラクターたちの衣装や髪型なども非常に動きのある、躍動感溢れるものだったんです。なので、舞台でそれを表現するとなると普通に踊っちゃうんですよね(笑)。それくらい、『文豪ストレイドッグス』のキャラクターたちって生き生きしているし、個性豊かな身体性を漫画の中ですでに持っているので。だから、特に「こういう動きをしよう!」と決めたわけではなく、キャラクターを表現しようと思ったら、おのずとそうなったんだと思います。
――例えば、君沢ユウキさんが演じていたフランシス・Fなども、あんなに尺を取って踊るんだ!?と、原作を見ている人は驚いたのではないかなと思いました(笑)。