宮城県出身の17歳・宮世琉弥「10年が過ぎた今こそ、震災についてもっと伝えていきたい」
学校の勉強は苦手。だけど、演技について学ぶことは楽しいと目を輝かせる。
「お芝居は難しいけど、楽しい。できないこともいっぱいあるけど、できないことができるようになっていくのが楽しいんです。だから、時間があったらいろんな作品を観て吸収できることはどんどん吸収したいし、現場でも共演者のみなさんの演技を見て、ちょっと真似したりもします。この1年は、仲さんに玉置さん、藤原さんに真木よう子さん、すごい先輩からたくさん近くで吸収できて、僕にとっても大きな1年になりました」
地元でたくさんの勇気をもらっています
それだけ俳優業に情熱を傾けるのは、なしとげたい想いがあるから。宮世は、宮城県出身。小学1年生のとき、東日本大震災が発生した。
特に津波被害が甚大だった地域。母親と車の中にいた宮世も、津波によって乗っている車が押し流された。
多くの命が失われた大災害。生き残った自分にできること。それが、俳優として震災があったことを後の世に伝え続けることだった。2021年3月11日。震災から10年が過ぎた。被災地を故郷に持つ17歳は今何を思うのだろうか。
「10年の時間ってやっぱり大きくて。あのとき、0歳だった子ももう小学5年生になってる。