2022年1月29日 12:00
ヨーロッパ企画『九十九龍城』は「“生の営み”を観てもらいたい」上田誠×石田剛太 インタビュー
だからグッとくるのは、全部観た後、「演劇を観たな」「生の営みを観たな」って思えるところ。カーテンコールではすごくグッときますね。
石田僕は役者間の台詞のやり取りが激しく展開していく劇だなと思っていて。そこはやっていても楽しいです。京都公演の時は2時間の劇だったんですけど、今、5分くらい縮まっているんですよ。こういうテンポ感でみせたほうが、より伝わるんだなっていうのもあったりするので。やっと今、掴めてきたなっていうのがあります。
上田探っていたよね、いろいろね。
石田僕そうですね。会話もそうだし、どれぐらいの声のゲージなのかとか。どのくらいの感じでみせるのがいいかなというのはやっていて楽しいです。
──以前、新メンバーとして加入された藤谷理子さんの存在が大きいということを上田さんがおっしゃっていましたが。
上田そうなんです。藤谷さんが劇団員になって初めての公演というのは今回だけなので、そこは意識しました。もちろん、これまでも僕らの劇に出てくれていましたけど、今回はデビュー感を目指して。役もショーパブの中の踊り子で、変な劇団に入っちゃったな、みたいな(笑)。
二重の意味で見てもらえたらなって。