2024年1月22日 12:00
中村隼人×市川團子×中村米吉「僕らの若さをくっきりと出せたら」スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』へ意気込み
――かと思うと目の前にいる人の本心、本音、特に女性の気持ちはわかっていなかったり。
隼人そういうところがまた周りが放っておけない魅力なのかな。隙があるんだよ。人って隙が愛嬌になり色気にもなるじゃない?
米吉若さゆえ、かもしれないね。最初に猿翁のおじさまがなさった時、うちの父(中村歌六)が36歳で、たしかおじさまは十は上でいらっしゃるから46歳位だったはず。そういう意味では今回の配役はグッと若返っていますね。
隼人僕らが演じることでヤマトタケルの若さがさらにくっきりするのかな。これが古典歌舞伎だったら話は別ですが、38年の歴史があるとはいえ新作の場合は若さがダイレクトに伝わりやすいから。
僕に勝算があるとすればそこ。といっても團子君と僕とでも十は離れているけどね。
米吉團子君、こんなに小顔で、ラストの白鳥になって跳んでいくところの頭(鬘)をかけると顔が埋もれちゃうんじゃないか心配だよ(笑)。
隼人團子君はどうとらえてる?
團子ヤマトタケルってかなり極端な人間なのかなと思っています。テンションが上がるときはどこまでも上がるけれど、落ち込むときもとことん落ちる。これって祖父の性格に似ていて。