2024年1月22日 12:00
中村隼人×市川團子×中村米吉「僕らの若さをくっきりと出せたら」スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』へ意気込み
そこがまた人を惹きつけるのかなと。どう考えてもこの先は無理だ という状況でも、そこに気づかずに前に進もうとするところがあるような気がします。
米吉猿翁のおじさまは「この作品は女性がとてもよく描けている」とおっしゃっているけれど、結局ヤマトタケルは誰が一番好きなの?(笑)。みやず姫?
團子みやず姫には「嘘でもいいから私が一番好きとおっしゃってください」というセリフがありますよね。
隼人難しいよね。弟橘姫を失ったことによってはじめて愛する人を失う経験をして、またひとつ大人になったのかな。
米吉自ら死のうとしている弟橘姫にすら「おとなしいと思ったのに」と言うけど、おとなしいのが好きなの?(笑)。とにかく兄橘姫、弟橘姫、みやず姫、3人とも古典歌舞伎のお姫様とはまた違う強さを持っているのは間違いないけどね。
お互いの「ココが好き!」ポイントは?
――皆さんの「ここは見どころ」ポイントを教えてください。
隼人陸海空、それぞれの見どころがあるんですよ。陸は炎燃え盛る草原での戦の場面、そして水の中で『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』のように泳ぎ、スーパー歌舞伎の醍醐味・宙乗りもある。