2021年6月18日 12:00
DAZZLE主宰・長谷川達也が目指す、誰でも親しめるダンスパフォーマンス
玉三郎さんからはあらゆることを教えていただき、目からウロコの連続。バレエを勧めていただいたのもその一つです。教わっていた先生が地元に戻ってしまったので今は受けていませんが、2年ほど続けました。身体の感覚がストリート・ダンスとは全く違うので、軸が全然取れず、ひたすら入門クラスでしたが、そこから実際の身体の使い方も、表現における精神的な部分も、変わっていった気はします。
──そして、DAZZLEとして新たな挑戦をしたのが、2016年、結成20周年記念公演として作った『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』。観客投票によるリアルタイムマルチエンディングを導入しました。2017年には観客が建物内を移動しながら世界観を楽しむイマーシブシアター『Touch the Dark』を上演し、今年6月にはお台場ヴィーナスフォートで日本初の常設イマーシブシアター『Venus of TOKYO』をスタートさせました。今回の『NORA』に繋がる流れですね。
初の観客参加型公演『鱗人輪舞』で得た手ごたえ
まだまだ知名度がないグループですが、面白そうだ、と思ってもらうにはどうしたらいいんだろう、と考えた結果、観客が作品に関与することに行き着いたんです。