2022年2月15日 11:00
梅田サイファー×RHYMESTER×775『HIGH FIVE 2022』大阪公演オフィシャルレポート
“今日のホストは誰だ?”なんてリリックにあるように、若手がそろうイベントであっても攻めの姿勢を崩すことのないパフォーマンスは圧巻でしかない。
ステージ中盤は代表曲「B-BOYイズム」、ライブの定番曲「ライムスターイズインザハウス」と続く。久しぶりのライブでリハビリがてら勘を戻すと言いつつも、アナログターンテーブル2台とミキサーで繰り出す、DJ JINのDJテクニックは相変わらずキレがあるし、その音に色付けしていく宇多丸&Mummy-D、2人のMCも一切のブレがない。トークでも料理番組よろしく、ヒップホップ講座を繰り出して若い観客らにもクラシックスタイルでのヒップホップの面白さを伝えるなど、とにかく随所に愛が詰まったステージが続いていく。そして、ヘッドライナーである梅田サイファーへの想いも語っていく。“サイファー”はフリースタイルでスキルやカルチャーが生み出されていくもの。そこには日本のヒップホップシーンを作ってきた自分たちに共通するものがあると語りつつ、1曲目「Future Is Born」のリリックを抜粋し、「お前らのルーツはあくまでオレらとは言っておきたいぜ!」と、牽制と愛を込めたメッセージを届ける。