2024年2月17日 18:00
【PFF×若手クリエイター】「わたしの映画づくり」チョーキューメイ・麗さん
でも、映画を撮り切ったということが、自分の人生の中での自信にもつながっていて、複雑な思いはあるんですけど、いまは彼女に感謝しています。いいか悪いかわからないですけど、彼女への負の感情がなかったら完成にたどり着けたかわかりませんから。あと、実は講座の講師が中野監督なんです。わたしが作品をちゃんと完成させることを信じて、修了をくれた中野監督にも感謝してます」
「可能性はあると信じて、映画を作ったら出品してみては」
こうして完成した『森は鳴き止まぬ』は、先で触れたように「高校生のためのeiga worldcup2020」で優秀作品賞を受賞し、「PFFアワード2021」でも一次審査を通過した。聞くと、当初から映画祭出品を考えていたという。
「そうですね。はっきり言うと映画祭の入選を狙っていました。ただ、自分が評価されたい気持ちはなくて、これもわたしの意地というか。
途中で抜けた彼女に『こういう映画が完成した』ということを伝えたかったからです。
なので「高校生のためのeiga worldcup2020」で優秀作品賞を受賞できてうれしかったです。あと、映画に詳しくないわたしですけど、PFFの名前だけは知っていて、若手映画作家の登竜門ということも覚えがあって、完成したときに絶対応募しようと思っていました。