ジョージアを舞台にした歴史ロマン小説を舞台化 星組トップスター・礼真琴インタビュー
身体の使い方が異なる一方で、今まで男役として培ってきた経験も活かせるのではという。「ジョージアンダンスは、始まり方からワクワクしていただけると思います。大人数の男役で表現するのですが、黒燕尾などで培った、“揃える力”を発揮できる場でもあると思うので、舞台上のみんながひとつになって踊る姿にも注目していただけたらと思います」。
ディミトリの姿に希望や勇気を持ち帰ってもらえたら
演じるディミトリは、幼い頃に人質としてジョージア王国へ送られたイスラム教国の王子。幼馴染として育ったジョージア王女ルスダンの夫となるが、その出自ゆえ政に関わることを許されず、ルスダンの良き相談相手として生きることを決意する。そんなふたりの前に亡国ホラズムの王が立ちはだかり……。「人質としてジョージアに来て、心から信頼できる仲間と呼べる人物がひとりもいない。愛するルスダンでさえ、結ばれてしまったことで、ふたりの人生の歯車が狂っていく。
ただただ正義のヒーローというわけではなく、切なさや儚さをまとう彼の中から、男としての意志や力強さが芽生えていく過程をどう表現しようかと考えています」。
ルスダンを演じるのはトップ娘役・舞空瞳。