トロント国際映画祭:マックス・ミンゲラ監督作『Shell』
「この映画はベッドタイムストーリーへのラブレター。遊び心、いたずらっぽさに加え、神話的な要素もある。クリーチャーも出てくるし、娯楽作品だよ。僕が作りたかったのは、観客を楽しませる映画だ」(ミンゲラ)
サマンサを演じるのは、ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』で共演してきたエリザベス・モス。ゾーイ役には、自身もビジネスウーマンとして活躍するケイト・ハドソンを抜擢した。「ゾーイは私自身をサイコパスにしたような感じね」と、ハドソンは笑う。
「これはクレイジーで美味しいキャラクター。性的にも解放されていて、魅力的。
そういった役を演じるのは楽しいわ。ただし、ああいう施術を私自身に売り込んでも無駄だけれどもね。脚本は独特のトーンを持っていて、非常に優れていた。私は、マックスが思い描くビジョンを実現するお手伝いをしたかったの」(ハドソン)
妊娠中にこの映画の撮影をこなしたというモスは残念ながらこのインタビューに参加しなかったが、彼女の女優としての実力をミンゲラは絶賛してやまない。モスとハドソンが白いカウチのある部屋で対立するシーンは、ミンゲラが最も撮影を楽しんだシーンだ。ミンゲラが望んだのは、あえて古風な演技。