観客の歌声がコーラス隊のように響いた『のんぴー 「一日一生」 Tour 2024』最終公演レポート
と「For now」と披露。温かな空気に包まれたところ、ここでのんぴーが代表曲でもある「せんせい」を封印するという決意を打ち明けていく。
「路上ライブツアーをしてるときに、ちょっと歌えなくなっちゃって。初めてギターで作った曲で凄く好きな曲なんですけど、賛否両論ある言葉を聞くと心は大丈夫だと思ってても体は大丈夫じゃなかったみたで声がなかなかでなくて。それを隠し続け、言わなくて……“せんせい”、あなたに頼るのはもうやめた。私の大好きな歌で大好きな曲で今、社会に飛び出してみたよ、っていうのを武道館に立ったその日に歌わせせていただければと思います」
そんな悔しさから生まれた「へいよう」を熱っぽくプレイし、歌った人は誰でも主人公になれるという、花村想太(Da-iCE)と共作した新曲「オレダノミ」を初歌唱。ダンサブルなロックサウンドでグッと背中を押してくれる曲であり、観客も想いを重ねるように飛び跳ね、ヒートアップしていく。
締めくくりとしては、「今日いる人たちが明日、何かひとつでも頑張れたら本望ですよ」とのんぴーが口にして「ヲレら」。輝かしく温かい空気がどこまで広がっていき、最後の最後までのんぴーと観客が一体となり、共に作り上げた最高の空間は幕を閉じた。