くらし情報『「ふじのくに⇄せかい演劇祭」で安部公房『友達』、瀬戸山美咲演出『楢山節考』など』

2024年3月19日 11:00

「ふじのくに⇄せかい演劇祭」で安部公房『友達』、瀬戸山美咲演出『楢山節考』など

と語る。

このほか、カメルーン生まれで、パリで大人気のダンサー・振付家のメルラン・ニヤカムが、アフリカの神話にもとづく摩訶不思議な世界を肉体で表現する「マミ・ワタと大きな瓢箪」、誰もが知る童話「カチカチ山」を、観客が参加する“回遊型”の間食付きツアーパフォーマンスとして描く「カチカチ山の台所」など、創意工夫に富んだ多様な企画が盛りだくさんとなっている。

「ふじのくに⇄せかい演劇祭」で安部公房『友達』、瀬戸山美咲演出『楢山節考』など

SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督・宮城聰(撮影:F4.5牧田奈津美)
宮城は会見で最近、気になることとして「日本の人たちが自己完結型となり、他者との関係に興味を持たず、期待もしない――『人はどうせ変わらない』という意識でいる」と指摘。「関係の中で成長していくというイメージを信用しなくなった風潮の中で、演劇はそれでもなお人は変わりうる、成長しうるということを実感させてくれるもの」と語り、「目の前の利益をとりあえず確保する、5年先に損しないようにする…という意識ではなく、『20年後を考えて、いまこっちをチョイスしていく』という意識、20年後の物差しをもうひとつのポケットに入れること提唱したい」と演劇の意義、そして演劇祭を通して訴えたい思いを語った。

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